ミュージアムトーク&学生語りの交流会を開催しました。

令和5年2月4日(土)にミュージアムトーク「うるまの島の引き揚げ」を開催しました。「うるま」は沖縄の古語で「美しい」などを意味しています。

今回のミュージアムトークでは沖縄の引き揚げを主題として、沖縄戦から戦後沖縄における外地等からの引き揚げ、沖縄の戦後復興について沖縄県中城村にある中城村護佐丸歴史資料図書館の濱口寿夫館長と琉球大学 人文社会学部琉球アジア文化学科の中村春菜准教授に講演いただきました。

 

ミュージアムトークのあと、学生語り部が濱口館長、中村准教授と琉球大学の学生のみなさんを館内案内しました。

館内案内終了後に、琉球大学の学生の皆さんが、当館の学生語り部に沖縄戦や戦争がもたらした沖縄の現状についてプレゼンをおこない、質疑応答などをおこないました。

琉球大学の学生のみなさんとは、これまでに数回リモートと沖縄で交流をおこないましたが、今回は初めて舞鶴での対面交流となりました。

直接会ってお互いの顔を見ながらお話をするのはやはりいいものでした。

 

 

終了しました。舞鶴引揚記念館・平和祈念展示資料館合同展示キャラバン in 丸の内 「ラーゲリからのメッセージ ~シベリア抑留の記憶をつなぐ~」の開催について

舞鶴市では、忘れてはならない引き揚げとシベリア抑留の史実を後世に継承する事業として、展示キャラバン(全国巡回展)を平成28年度から開催しております。今年度は、平和祈念展示資料館(総務省委託)との合同で開催することになりました。

世界的にも類を見ない引揚事業及びシベリア抑留の資料を展示する舞鶴引揚記念館と平和祈念展示資料館が連携協力し、薄れゆく引き揚げの歴史と平和の願いを国内外に発信していきます。

また、昨年末に公開された映画『ラーゲリより愛を込めて』に描かれている、シベリア抑留からの生還者は舞鶴に上陸を果たしており、舞鶴とも関係の深い史実ですので、ぜひ足をお運びください。

◆展示内容

第二次世界大戦の終結に伴い、海外に残された多くの軍人、民間人を帰国させるために開設された引揚援護局や、引揚港に指定された舞鶴市が、海外からの引揚者を受け入れた史実について、解説パネルや、実物 資料等で紹介します。

◆開催会場

東京シティアイ【イベントスペース】

東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー・KITTE 地下1階

KITTE 地下1階 東京シティアイパフォーマンスゾーン
東京都千代田区丸の内2丁目7−2

◆開催日時 

令和5年2月22日(水)から3月5日(日)まで(12日間)

10時から20時まで(2/22は12時から、日曜日、祝日は18時30分まで)

主催  京都府舞鶴市、舞鶴市世界記憶遺産保存活用推進委員会

共催  舞鶴引揚記念館、平和祈念展示資料館

後援  東京都教育委員会

◆チラシ(表)PDFはこちら

◆チラシ(裏)PDFはこちら

平和祈念展示資料館の情報はこちら

第4回企画展「うるまの島の引き揚げ~もう一つの引き揚げ~」開催

第4回企画展「うるまの島の引き揚げ~もう一つの引き揚げ~」を
令和5年1月21日(土)~令和5年4月16日(日)の日程で開催します。


「うるま」とは沖縄の古語で「美しい」などを指す言葉です。

第二次大戦後、うるま島だった沖縄は激しい沖縄戦によって
荒廃した状況となりました。

戦後、沖縄は日本の施政権下から切り離され、アメリカ軍の施政権のもとで
日本とは違った形で戦後引き揚げがおこなわれました。

日本本土や外地にいた沖縄県出身者の引き揚げがアメリア軍施政権下で
どのようにおこなわれたのか「うるまの島の引き揚げ」について
展示をおこないます。




 

 

令和4年度第3回企画展 新収蔵品展「~記憶の中の記憶~」

今回の企画展では、令和3年度に新たに収蔵した資料の紹介展示をおこないます。戦後77年が経過し抑留体験者や引き揚げ体験者から直接資料の寄贈がなくなり、子供の代だけでなく、孫の代からの寄贈も増えてきました。祖父母の体験の記憶は孫の代に受け継がれていく過渡期にあるようです。その過渡期の様相を今回の展示のサブタイトルとしました。体験者の記憶を伝えることの大切さを感じて頂ければと思います。

 

展示期間

令和4年10月22日(土)~ 令和5年1月15日(日)

※展示期間中の休館日:11月17日(木)、12月15日(木)

12月29日(木)~1月1日(日)

場所 

舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です)

展示概要

令和3年度に新たに収蔵した資料の紹介展示をおこないます。

◆展示資料 総点数 125点

・帰還直後に書いた体験手記

・抑留中に作成した住所録

・抑留中に自作したスプーン

・抑留体験を描いた回想記録画

・引揚証明書 

平成30年度・・・36件148点

◆主な展示資料◆

【帰還直後に書かれたシベリア抑留の体験手記】サイズ:縦24.7㎝×横17.6㎝

帰還直後の昭和22年(1947)に寄贈者の兄が記した抑留体験手記。全50ページにわたって記されている手記の冒頭には「シベリヤ タイシェット19Kラーゲルにて祖国をる父に宛てし書簡」と記されているが、はがきは戦時中に中国から親族の女性に宛てたもので戦友の姿を描いていることが、はがきの表面に記されている。はがきの表面に「よく描けた」と記されており、絵の腕前によほど自信があったことが伺える。寄贈者によると抑留中に病気に罹患したため、日本へ帰還した3年後に逝去した。

 

【抑留中に自作したスプーン】サイズ:長さ24.3㎝

寄贈者の父がモンゴルに抑留され、その際に手作りしたとみられるもの。帰還後、教員をしていたため生徒が家に訪ねて来ると見せていたという。

※モンゴルには1万2千人が抑留された。

【抑留中に使用したスプーン】サイズ:長さ19.5㎝

抑留中に使用したもので、おそらく自作したものと考えられる。寄贈者の祖父は戦争の話をすることをとても嫌い抑留中のことも何も話さずに亡くなった。

【水筒】サイズ:高さ21.5㎝×横14㎝

陸軍将校用の水筒で、本来水筒にはカバーがついている。寄贈者の祖父が抑留中にも使用していたとみられる。

 

【回想記録画】

サイズ:縦47㎝×横68.4㎝

シベリア抑留体験者だった寄贈者の祖父が描いた絵画。絵を描いていると抑留中に亡くなった仲間のことを思い出して手を止めることがあったという。

 

 

チラシPDF☛こちら

 

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終了しました。舞鶴引揚記念館「舞鶴引き揚げの日 平和祈念式典」の開催について

 多くの引揚者をあたたかくお迎えした「引き揚げのまち」舞鶴市では、戦後77年が経ち、薄れゆく海外引揚事業という史実と再び繰り返してはならない戦争の悲惨さを後世に語りつぎ、平和への願いを発信する機会として平和祈念式典を開催しますので、お知らせします。

 

 

また、「ユネスコ世界記憶遺産」登録資料をはじめ世界的に重要な資料を多くの方に、ご覧いただき関心を高めていただくよう式典を開催する10月8日一日無料開放します。なお、平和祈念式典終了後、15時~16時まで学生語り部(イベント時のみ活動)が引揚記念館内におきまして、館内案内をはじめとする語り部活動を行います。

 

◆開催日時  令和4年10月8日(土)午後2時から
◆開催場所  引揚記念公園
◆主  催  舞鶴市
協  力  舞鶴文化協会、舞鶴・引揚語りの会
◆内  容

・興安丸時鐘点打
・黙とう
・式辞
・献茶(舞鶴文化協会)
・献花(舞鶴文化協会)
・平和へのメッセージ
   (来賓、若浦中学校生徒会代表、大浦・朝来小学校児童会代表)

👆昨年の様子

 

 

終了しました。舞鶴市役所ロビー特別展示実施中 ~10月7日まで

舞鶴市では、引き揚げやシベリア抑留の史実と引揚者を博愛の精神をもって迎え入れたまちの歴史を次世代へ継承するとともに平和に対する意識の高揚を図ることを目的に、引き揚げ第1船入港日である10月7日を「舞鶴引き揚げの日」として、平成30年度に制定しました。

その「舞鶴引き揚げの日」を市民の皆さんに知っていただくためのきっかけづくりとして、市役所ロビーにおいて特別展示を行っております。この機会に、ぜひご覧ください。

 

  • 展示期間:令和4年9月12日(月)~10月7日(金)
  • 場  所:市役所本庁1階ロビー
  • 展示概要:A1パネルによる展示(引き揚げ、シベリア抑留の記憶、引揚港舞鶴、舞鶴市民のおもてなし など)
  • 引揚桟橋模型の展示

2022.9.12 ロビー特別展示の様子

学生語り部と敦賀高校創生部の皆さんと交流会を開催しました。

令和4年7月24日(日)舞鶴引揚記念館で活動する学生語り部と福井県敦賀市にある敦賀高校創生部の皆さんと交流会を開催しました。


敦賀高校創生部の皆さんは敦賀市内にある「人道の港 敦賀ムゼウム」を中心に敦賀の魅力発信をはじめとした活動をおこなっているそうです。

 

当館の学生語り部からシベリア抑留について解説をしたあと、

館内の見学を学生語り部が案内しました。

館内の抑留生活体験室では、肌感覚での抑留を感じることが

できたのではないでしょうか。

見学のあとに、創生部の皆さんから見学案内について感想や質問があり、

当館の学生語り部からも交流会の感想など意見交換をおこないました。

 

 

「七夕イベント」にご参加ありがとうございました

 

今年も7月1日~7月7日まで当館のエントランスで平和への願いを込めたたくさんの短冊が飾られました。

平和へのメッセージを託した短冊が夜空の星に届きますように!

ご参加・協力をいただきました皆様ありがとうございました。

《協力》NPO法人  舞鶴・引揚語りの会、 平こども園、大浦小学校、朝来小学校、 若浦中学校、 来館者のみなさん

☆彡飾りつけの様子☆☆☆

 

🎋皆さんからお寄せいただいた短冊

  

ウズベク人研究者特別講演会「ウズベキスタンに抑留された日本人」を開催しました

令和4年7月9日(土)に、ウズベク人でシベリア抑留を研究されている、シェルゾッド・ムミノフ氏(英国・イーストアングリア大学講師/8月1日より准教授)による特別講演会を開催いたしました。

講演会では、ロシアの公文書館が保管する貴重な画像資料を交えながら、海外研究者から見た「シベリア抑留」や「第二次世界戦争」について知る、とても良い機会となりました。

 

特別講演の後半では、5年間の任期満了されウズベキスタンに帰国される、舞鶴市国際交流員のレ・アルトゥル氏とムミノフ氏、当館の学芸員を交えてこれからのウズベキスタンと舞鶴や日本との交流について意見交換が行われました。

 

 

 

 

 

令和4年度第2回企画展 「記憶の中の大連~満洲の玄関口 大連からハルピンへ~」

今年は舞鶴市と大連市が友好都市の提携をして40年を迎えます。

中国・大連市は、第2次世界大戦後に日本への引揚者の出発港となった都市の一つでした。終戦前の大連には20万人近い日本人が暮らしており、大連で生まれ育った方々が現在でも日本各地にいらっしゃいます。満洲の玄関口であった大連は当時の満洲各地で暮らしていた日本人にとっても馴染みの深い港町でした。本企画展では、終戦前後の大連の町を当館が収蔵する資料で紹介します。また、友好都市締結後の舞鶴市と大連市との交流の歴史を写真パネルであわせて展示いたします。

【展示期間】

令和4年7月16日(土)~ 令和4年10月16日(日)

※展示期間中の休館日:7月21日(木)、9月15日(木)

【場所】 

舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です)

【展示資料】

総点数 50点

・絵画 3点

・書籍等 7点

・ポストカード 10点

・『最新満洲寫眞帖』より抜粋の画像 30点

ぼくらはレンガのかけらを路上でこすりビー玉を作って遊んだ

山内 ジョージ氏 画

 

冬の大連で豆腐売りをした

山口 太一氏 画

 

「満州(大連市)の絵はがき」

大連の中心地大広場の壮観

 

 

「満州(大連市)の絵はがき」

大連・大山通の盛景

 

 

『最新満洲寫眞帖 附 旅順戦蹟』

昭和10(1935)年に発売された写真帳で、大連埠頭や南満州鉄道株式会社(満鉄)の本社等、大連を象徴する建物や場所、街並みを解説付きで紹介しています。

そのほかにも避暑地として賑わった星ヶ浦海水浴場やハルピン市街の風景なども紹介されているため、当時の大連や満洲の様子がわかる貴重な資料となってます。

チラシ 表面 ☛PDF

チラシ 裏面 ☛PDF