講 師:シェルゾッド・ムミノフ氏(英国・イーストアングリア大学助教授)
日 時:令和4年7月9日(土)13:00~15:00
場 所:舞鶴引揚記念館 セミナールーム
参加料:無料(別途入館料が必要です)
定 員:30名
申し込み方法:舞鶴引揚記念館 ℡0773-68-0836
◆講演内容◆
旧ソ連の一部だったウズベキスタンに抑留された日本人や同じく抑留された
ドイツ人との比較研究の成果について講演される予定です。
※講演は日本語でされます。
終了しました。七夕イベント~星に願い~を開催します
「七夕」という身近なイベントを通じて、改めて平和の大切さについて考えていただく機会となればという思いを込めて、今年も平和へのメッセージや願い事を託した短冊の飾りつけを行います。
「引き揚げの日」ロゴマークの入った短冊に、地域の子供たちや記念館へお越しいただいたみなさんの、想いや願いをご記入いただき、星に願いを届けます。
皆さんもぜひご参加ください!
昨年の様子 |
《協力》NPO法人 舞鶴・引揚語りの会、 平こども園、大浦小学校、朝来小学校、 若浦中学校、 来館者のみなさん
【期間】令和4年7月1日(金)~7日(木)
【場所】舞鶴引揚記念館
【内容】平こども園児や、大浦小学校および朝来小学校児童、若浦中学校生徒が作成した平和のメッセージや願い事を書いた短冊を笹に飾り館内に展示します。 また、来館者のみなさんが作成した平和へのメッセージや願い事を書いた短冊を笹に飾りつけます。
※イベント期間中、メッセージを書いていただいた方には 引揚記念館のオリジナル記念品を進呈させていただきます❕ |
レクチャーコンサート「シベリア抑留の音楽・文化 ~記憶の継承へ~」を開催しました
令和4年2月27日(日)に、シベリア抑留中の過酷な状況下の中で行われていた多様な文化活動に着目した研究者の方々とのコラボ事業「レクチャーコンサート(講演と演奏会)」を開催いたしました。
レクチャーコンサート
日時 | 令和4年2月27日(日) 14時~ |
会場 | 舞鶴引揚記念館 セミナールーム |
内容 | 講話1「シベリア抑留とは」
講師:小林昭菜氏 (多摩大学専任講師・政治学博士) 小林先生には、自身が抑留史を研究してこられた中で、当時の時代背景や人々の交流など年表や写真を交えてシベリア抑留について、わかりやすく講演していただきました。
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講話2「シベリア抑留の音楽・文化」
講師:森谷理沙氏 (桜美林大学非常勤講師・芸術学/音楽博士) 森谷先生には、シベリア抑留下の中でも、日本人収容所で鳴り響いていた音楽や音風景について、当時の音楽・文化を紹介していただきました。
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演奏・コンサート
「シベリア抑留下の日本人収容所で抑留者たちを癒した音楽などのコンサート」 古川精一氏は、「浜辺のうた」・「誰か故郷を思わざる」・「異国の丘」・「ドーフ小曲」・「母に捧ぐる歌(母へ)」・「ちから」・「満洲の丘にたちて」を力強く、時に哀愁をもって歌われました。 そのあと、Zvolinsky Leonid氏が、シベリアに抑留された日本人たちの追悼曲として書き下ろした新曲をギターPCをつなげたライヴエレクトロニクスで演奏されました。
古川精一(バリトン)略歴
Zvolinsky Leonid (作曲)略歴 復元バイオリンの展示 令和4年2月27日~4月17日まで抑留中に制作されたといわれる、ラッパ付ヴァイオリン(復元)を展示しました。 ※現在は展示していません 動画内で流れているのは、日本への帰国を願いながら、抑留時によく歌われていたといわれる「ふるさと」です。当時の音の鳴り響きをお楽しみください。 |
レクチャーコンサートチラシ
レクチャーコンサート 《プログラム》PDF
5月5日「こどもの日イベント」ご来館ありがとうございました
5月5日㊗の「こどもの日」に、舞鶴引揚記念館1日無料開放
こどもの日イベントを3年ぶりに開催しました。
イベントチラシ |
丸太切り体験コーナー
クイズラリー
館内語り部ツアー
学生語り部による館内案内
学生語り部による紙芝居の上演
丸太切り体験やクイズラリー、館内語り部ツアーなど大勢の方にご参加いただきました。
ありがとうございました 🙂
学生語り部の紙芝居も好評でした!今後の活躍にもご期待ください。
終了しました。5月5日(木)こどもの日のイベントについて
舞鶴引揚記念館1日無料開放・こどもの日イベント
引揚記念館では、5月5日の「こどもの日」にあわせて、「こどもの日は引き揚げの歴史を知ろう」をテーマに、引き揚げやシベリア抑留の歴史に触れ、家族で学べるイベントを開催します。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今回3年ぶりの開催です。
1.日時 令和4年5月5日(木) 10:00~15:00
館内見学は9:00~17:00(最終入館は16:30)
(当日は入館料無料)
2.会場 舞鶴引揚記念館
3.内容
■「引き揚げクイズラリー」
館内を巡りながらクイズを解くゲーム
■「シベリア抑留生活体験コーナー」
丸太を切って労働を体験
▲令和元年度の様子 |
■「館内語り部ツアー」11:00~11:30/13:30~14:00の2回
NPO法人「舞鶴・引揚語りの会」による約30分間の案内付きツアー
▲今年の4月の様子 ※4/29~5/5は毎日実施 |
また、学生語り部による館内の案内を予定(随時)
ラッパ付きヴァイオリン音声動画を公開しました!
現在、引揚記念館で特別展示を行っている、シベリア抑留下の収容所で演奏された楽器を再現した「ラッパ付きヴァイオリン」の音声を紹介する動画が完成しましたので、お知らせします。
動画内で流れているのは、日本への帰国を願いながら、抑留時によく歌われていたといわれる「ふるさと」です。当時の音の鳴り響きをお楽しみください。
◆ラッパ付きヴァイオリン
【企画・監修】森谷理紗氏(桜美林大学非常勤講師 芸術学/音楽学)
【製作】中嶋卓氏(中嶋弦楽器工房)
シベリア抑留下の音の鳴り響きを再現するために森谷氏による楽器再現プロジェクトにおいて制作。ロシアの公文書館に所蔵される写真や文書資料を分析し、日本人抑留体験者の手記や証言などを総合して形・素材・製法を検討した、日本、ロシア両国において初の試みとして再現(製作)されたものです。
≪特別展示≫
期間:令和4年4月17日(日)まで
会場:舞鶴引揚記念館企画展示室
※会場では「ふるさと」のほか、「浜辺のうた」「満州の丘に立ちて」 「ともしび」「異国の丘」の5曲の音声をお聴きいただくことができます。
終了しました。企画展「令和3年度 舞鶴引揚記念館全国巡回展in 沖縄」について
舞鶴市では、忘れてはならない引揚げの史実を後世に継承する事業として、引揚港の歴史を有する全国の都市に御協力をいただき、全国巡回展を平成28年度から開催しております。
今年度は、沖縄県中頭郡中城村との共催で開催することになりました。
本企画展は京都府舞鶴市・舞鶴市世界記憶遺産保存活用推進委員会と共同で開催する「久場崎と舞鶴―ふたつの港の戦後引揚げ―」です。久場崎は主に南方からの、舞鶴は主に北方からの、引揚者を受け入れた港です。これ以外にも、いろいろな面で異なる特徴を持っています。展示内容も、久場崎パートと舞鶴パートに分け、それぞれの戦後引揚げを同時に見ることで、戦後引揚げについてより深く知っていただくことができます。
舞鶴引揚記念館の巡回展としては沖縄初の開催であり、3月20日(日)午前中には舞鶴で史実の継承活動を行っている中~大学生(「学生語り部」)による展示解説も予定されています。
<展示概要>
1 会期 : 舞鶴パート、 令和4年3月12日(土)~3月27日(日)
2 開館時間: 10:00~17:00
3 休館日 : 毎週火曜日、第3木曜日、3月23日
4 入館料 : 無料
5 主催 : 中城村、舞鶴市、舞鶴市世界記憶遺産保存活用推進委員会
6 会場 : 中城村護佐丸歴史資料図書館3F企画展示室
☞PDFは(表面)コチラ
☞PDFは(裏面)コチラ
開会セレモニーの様子 | 展示風景 | 久場崎引き揚げの地 |
レクチャーコンサート「シベリア抑留の音楽・文化 ~記憶の継承へ~」の様子
2月27日(日)引揚記念館では、引き揚げやシベリア抑留の史実の継承事業として、シベリア抑留中の過酷な状況下の中で行われていた多様な文化活動に着目した研究者の方々とのコラボ事業「レクチャーコンサート(講演と演奏会)」を開催いたしました。
会場では、当時の様子を映像で見るとともに、音楽を通じて抑留中に行われていた「文化・芸術活動」に触れることができた時間でした。
■当日の内容
<Program>のPDFは☞こちら
■当日の内容
「シベリア抑留とは」
講師:小林昭菜氏(多摩大学専任講師・政治学博士)
「シベリア抑留の音楽・文化」
講師・演奏:森谷理紗氏(桜美林大学非常勤講師・芸術学/音楽学博士)
曲名:「満州の丘にたちて」「異国の丘」「ドーフ小曲」など
≪特別出演者≫
・古川精一氏:二期会会員(ロシア東欧オペラ研究会会員)、バリトン歌手
・ズヴォリンスキー・レオニード氏:作曲家(ロシア)
~館内カフェ「羅針盤」の休業について~
新型コロナウイルス感染拡大のため、当面の間、館内カフェ「羅針盤」は休業いたしますのでカフェの営業やおみやげの販売は行っておりません。カフェのスペースは開放しており、自動販売機もご利用いただけます。
今後の状況により、変更する場合もございますがご了承ください。
※記念館は通常通り開館しております。
終了しました 舞鶴引揚記念館 令和3年度第3回企画展 『二人の母 岸壁に立つ女性たち』の開催について
舞鶴引揚記念館令和3年度第3回企画展「二人の母 岸壁に立つ女性たち」を10月30日(土)から引揚港として、いくつもの喜びや悲しみを見届けた舞鶴港の様子を「2人の母」を中心に紹介します。
◆展示期間
令和3年10月30日(土)~ 令和4年1月16日(日)
※展示期間中の休館日:11月18日(木)12月16日(木)
12月29日(水)~1月1日(土)
◆場所
舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です)
◆展示概要
第二次世界大戦後、舞鶴港では、シベリアや満洲などからの引揚者を乗せ海の向こうからやってくる引揚船を桟橋や岸壁に立ち、多くの人々が待ち望みました。その中の、行方が分からない息子の帰りを待つ女性たちの姿は、いつしか「岸壁の母」とも呼ばれるようになりました。その後、映画や歌にもなり端野いせさんはそのモデルと言われています。一方で、13年もの間、心身ともに傷ついて帰ってきた引揚者たちを温かく出迎えた地元婦人会のリーダー的な存在として活動された田端ハナさんは、その後も多くの引揚者と交流を続け、「引揚の母」と慕われました。本企画展では、いくつもの再会や悲しみがあった引揚港舞鶴の岸壁にたたずんだ「二人の母」を中心に、夫や息子の帰りを待つ家族や舞鶴市民のおもてなしの様子を紹介します。
◆展示資料
総点数 61点
・端野いせ関連資料 26点
・田端ハナ関連資料 11点
・北田家関連資料 5点
・小谷ちゑ写真 6点
・舞鶴での引き揚げ写真 13点
チラシ表 | チラシ裏 |
◆主な展示資料
「岸壁の母」端野いせ
太平洋戦争終結後、戦地から帰らぬ夫や息子の無事の帰国を信じて、多くの女性が引揚船の近くの岸壁に立ち続け、その姿は「岸壁の妻」「岸壁の母」と呼ばれるようになりました。端野いせ氏は、満洲へ出征した息子・新二氏の無事の帰還を信じて、数日かけて東京から舞鶴の港へ何度も足を運んだ一人です。昭和29年(1954)に発表された歌謡曲「岸壁の母」はいせ氏がモデルといわれ、戦争が終わっても帰らぬ息子の無事を信じて港の岸壁で待ち続けた母の心情を歌った歌詞は当時の人々の心を打ちました。 |
端野いせ氏の若い頃から晩年までの写真が綴じられたアルバム。写真は、日常生活の中で撮られたものや、「岸壁の母」としてテレビに出演し、インタビューを受けている様子などがあります。昭和29年(1954)に発表された歌謡曲「岸壁の母」を歌った歌手の菊池章子氏と一緒に写る写真もあることから、交流があった事がうかがえます。 |
端野いせ氏アルバムより 「赤ん坊の新二さんを膝に乗せているいせ氏」 |
昭和51年(1976)に端野いせ氏が息子・新二氏を思い書いた手記。戦後から30年余が経過しても新二氏の無事を願い、帰りを待ち続けるいせ氏の心情が書かれています。 |
いせ氏が息子・新二氏を思い書いた手記 |
「引揚の母」田端ハナ
田端ハナ氏は、昭和20年(1945)に舞鶴での引き揚げが始まってから昭和33年(1958)の最終船まで多くの引揚者を出迎えた人物。田端ハナ氏は引揚船が着くたびに港へ向かい、お茶やふかした芋などを振るまったり、小舟に乗って引揚船の近くまで出迎え、「おかえりなさい」「ご苦労様でした」と言葉をかけ、引揚者たちを温かく迎えました。引き揚げが終了した後は、引き揚げの史実を後世へ伝えるため、引揚記念公園の建設や、舞鶴引揚記念館の設立に貢献するなど、生涯にわたって引き揚げに関わりました。 |
平成6年に復元された引揚桟橋の竣工式の際には、田端ハナ氏が参加者へ向け桟橋復元の喜びを語りました。式典では全国から約800人の引揚者やその親族たちが参加し、テープカット終了後には引揚体験者達が船から桟橋へ降り立ち、家族と再会を果たす様子が再現されました。 |
復元桟橋の完成式典でスピーチをする田端ハナ氏 (平成6年5月撮影) |
平引揚桟橋完成式典でのテープカットの様子
(平成6年5月撮影) |
体験者が船から復元桟橋へ降り立ち、
当時の引き揚げの様子を再現 (平成6年5月撮影) |
平成元年(1989)に発行された冊子。「引揚の母」である田端ハナ氏が、引き揚げ当時の出迎えの様子や引揚者たちに対する思いを綴ったものです。 |
書籍「平の引揚桟橋は語る」 |
田端ハナ氏から京都府知事へあてられた依頼文。「あゝ母なる国の碑」の建立から13年が経ち、引揚者たちの労苦や、歓迎に奉仕した舞鶴の姿を記録し、後世へ伝える冊子「あゝ母なる国-引揚記録-」を刊行するにあたり、当時舞鶴引揚援護局長を併任していた京都府知事・蜷川虎三氏に「発刊に寄せる」言葉をいただきたいという内容が書かれています。 |
京都府知事・蜷川虎三氏に宛てた依頼文 |
「岸壁の妻」小谷ちえ
小谷ちゑ氏は、満洲で別れた消息不明の夫を探し、幼い息子二人を連れてたびたび舞鶴へ足を運びました。写真はアサヒグラフ編集部が撮影したもので、帰還者に話を伺う様子や、引揚援護局で夫の名前を探している様子などが写されています。 |
夫の引き揚げを待つちゑ氏と子供たち | 引揚援護局内で夫の名前を探すちゑ氏 |
北田家の記録
終戦後、シベリアへ強制連行され、11年4ヶ月もの間、シベリアで過酷な抑留生活を過ごした北田利氏の帰りを待ち続けた妻・はま氏と娘たち。日本で帰りを待つはま氏が書いていた日記には、シベリアから葉書が届き家族3人で喜んだり、利氏の無事の帰国を願う様子が書かれ、遠く離れた抑留地と日本の間でお互いに家族を思いやる絆の深さを伺うことができます。 |
アルバムより「北田はま氏と娘たち」
(世界記憶遺産登録資料) |
日記「妻の記録」
(世界記憶遺産登録資料) |
※北田氏のアルバムと日記については10月30日(土)~11月12日(金)、2022年1月3日(月)~1月16日(日)の期間中は実物を展示。 |