令和6年度第2回企画展「あなたに届け!この想い」を下記の日程で開催します。シベリアの抑留地から日本の家族へ、そして日本の家族から抑留されている夫や息子へあてた俘虜用郵便葉書に込められた家族への想いをお届けします。
◆展示期間
現在開催中の企画展『あなたに届け!この想い』(本年8月に開催された朗読劇「約束の果て」の世界観とのコラボ展示)でありますが、下記のとおり展示期間を延長し、11月30日(土)まで実施しますのでお知らせします。
展示期間
【変更前】令和6年7月27日(土)~ 令和6年10月20日(日)
【変更後】令和6年7月27日(土)~ 令和6年11月30日(土)
※展示期間中の休館日:毎週水曜日、
◆場所
舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です)
◆展示概要
シベリア抑留中に一部の収容所では「俘虜用郵便葉書」と呼ばれる往復はがきが日本人抑留者に配られることがありました。日本で暮らす家族や友人などに安否を知らせる唯一の手段でした。厳しい環境について書くことが許されない中で自分の想いを家族などに届けました。返信では日本に住む家族も抑留されている父や夫、息子へ日本で待つ人々の想いを届けました。
今回の展示では抑留者と家族など双方の想いをつないだ俘虜用郵便葉書にフォーカスした展示をおこないます。
【展示資料】
・俘虜用郵便葉書 14点(翻刻したパネルを並置)
・俘虜用郵便葉書の書き起こしA1パネル4点
・俘虜用郵便葉書の書き起こしA3版16点
・帰りを待つ妻の日誌1点
・収容所内で使用された鉛筆1点
「往信がのこったままの俘虜用郵便葉書」 俘虜用郵便葉書の本来の形をとどめているもの。何らかの理由で家族は返信を出さなかったとみられる。シベリアに抑留されている夫から妻へ宛てたもので、妻の苦労を察して、「男のいない留守生活は定めし苦労が多く生活も楽ではないと思います」といった労いの言葉がつづられている。 平成27年(2015)に抑留者の心情を知ることができる資料としてユネスコ世界記憶遺産に登録された。 サイズ たて19㎝×よこ14㎝ |
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日誌「妻の記録」
11年抑留された北田利氏の妻の日誌で全3冊からなる。抑留された夫の帰りを待つ妻の気持ちが、つづられている。夫のいない生活の中で周辺の人びとのサポートもあり、前向きな気持ちで二人の娘と暮らす様子が見える一方で、夫の帰国がいつになるのか不安を募らせる様子もうかがえる。 平成27年(2015)に日本で帰りを待つ家族の生活や気持ちがわかる貴重な資料として世界記憶遺産登録された。 サイズ たて15㎝×よこ10㎝ |
チラシ 表面 ☛PDF |
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チラシ 裏面 ☛PDF
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