令和6年度 第2回企画展 「あなたに届け!この想い」

令和6年度第2回企画展「あなたに届け!この想い」を下記の日程で開催します。シベリアの抑留地から日本の家族へ、そして日本の家族から抑留されている夫や息子へあてた俘虜用郵便葉書に込められた家族への想いをお届けします。

展示期間

令和6年7月27日(土)~ 令和6年10月20日(日)

※展示期間中の休館日:毎週水曜日、8月29日(木)臨時休館

場所 

舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です)

展示概要

 シベリア抑留中に一部の収容所では「俘虜用郵便葉書」と呼ばれる往復はがきが日本人抑留者に配られることがありました。日本で暮らす家族や友人などに安否を知らせる唯一の手段でした。厳しい環境について書くことが許されない中で自分の想いを家族などに届けました。返信では日本に住む家族も抑留されている父や夫、息子へ日本で待つ人々の想いを届けました。

今回の展示では抑留者と家族など双方の想いをつないだ俘虜用郵便葉書にフォーカスした展示をおこないます。  

【展示資料】 

・俘虜用郵便葉書  14点(翻刻したパネルを並置)

・俘虜用郵便葉書の書き起こしA1パネル4点

・俘虜用郵便葉書の書き起こしA3版16点

・帰りを待つ妻の日誌1点

・収容所内で使用された鉛筆1点

「往信がのこったままの俘虜用郵便葉書」

俘虜用郵便葉書の本来の形をとどめているもの。何らかの理由で家族は返信を出さなかったとみられる。シベリアに抑留されている夫から妻へ宛てたもので、妻の苦労を察して、「男のいない留守生活は定めし苦労が多く生活も楽ではないと思います」といった労いの言葉がつづられている。

平成27年(2015)に抑留者の心情を知ることができる資料としてユネスコ世界記憶遺産に登録された。

サイズ たて19㎝×よこ14㎝

日誌「妻の記録」

11年抑留された北田利氏の妻の日誌で全3冊からなる。抑留された夫の帰りを待つ妻の気持ちが、つづられている。夫のいない生活の中で周辺の人びとのサポートもあり、前向きな気持ちで二人の娘と暮らす様子が見える一方で、夫の帰国がいつになるのか不安を募らせる様子もうかがえる。

平成27年(2015)に日本で帰りを待つ家族の生活や気持ちがわかる貴重な資料として世界記憶遺産登録された。

サイズ たて15㎝×よこ10㎝

チラシ 表面 ☛PDF

 

 

 

 

チラシ 裏面 ☛PDF

 

 

 

 

 

 

引揚記念館修繕工事及び資料燻蒸による臨時休館について

舞鶴引揚記念館の玄関前通路の修繕工事及び収蔵庫の燻蒸に伴い、下記の日程で臨時休館を予定しておりますのでお知らせいたします。
修繕工事の期間中は、約1か月半にわたり臨時休館いたします。

休館中は、ご迷惑をお掛けすることとなりますが、ご理解・ご協力の程お願いいたします。

【玄関前通路修繕工事】
臨時休館期間: 令和6年12月1日(日)から令和7年1月15日(水)

※休館中は、赤れんが博物館において、連携した特別企画展「(仮称)赤れんがとシベリア抑留」の開催を予定しております。

詳細は、決まり次第お知らせします。
※その他 、天候等により休館期間が変更となる場合は、決まり次第お知らせします。

【収蔵庫燻蒸】
  休館日:令和6年8月28日(水)※令和5年4月から毎週水曜を休館日としています。

臨時休館日:令和6年8月29日(木)

二日間で実施

≪燻蒸概要について≫
気体の薬剤等を用いて害虫駆除や防カビ・殺菌を行い、貴重な資料を生物被害から未然に防ぐものです。

 

終了しました。5月5日(日)こどもの日のイベントについて

 

舞鶴引揚記念館1日無料開放・こどもの日イベント

引揚記念館では、5月5日(日・祝)の「こどもの日」
あわせて、「こどもの日は引き揚げの歴史を知ろう」をテーマに、引き揚げやシベリア抑留の歴史に触れ、家族で学べるイベントを開催します。

楽しいイベントが盛りだくさん!ぜひ来てね☺

 【 日時 】令和6年5月5日 (日・祝) 10:00~15:00

            館内見学は9:00~17:00(最終入館は16:30)

               (当日は入館料無料)

【 会場 】舞鶴引揚記念館

 

PDFはこちら

 

人気の語り部ツアーを4月27日(土)~5月6日(月)までの期間中、下記の内容で実施します。

2024年 新年明けましておめでとうございます

 

明けましておめでとうございます

2024年が皆様にとって、素晴らしい年となりますようにお祈り申し上げます。

 

本年も、平和の尊さを発信してまいります!

応援、引続きよろしくお願いいたします。


引揚記念館は 2024年1月2日より開館 いたします。

ご来館お待ちしております。

【平常通り9時から17時まで開館。入館は16時半まで】

※ 1月3日(水)は、休館日となります。

※ 「桟橋カフェ」は、1月4日(木)からの営業です。

今年もよろしくお願いいます

年末年始の開館日・休館日のお知らせ

舞鶴引揚記念館は、2023年12月29日(金)から2024年1月1日(祝)まで休館となります。

新年は1月2日(火)から通常どおり開館いたします!【1月3日(水)は休館日となります

※館内のカフェスペース「桟橋カフェ」の営業は1月4日(木)からです。

 

休館中は、館内の見学はできませんが、引揚記念館の立地する引揚記念公園の散策と復元された引揚桟橋はご見学いただけます。

引揚記念公園の展望台までは駐車場から徒歩で約7分。

引揚記念公園から復元された引揚桟橋までは車で記念館から約3分です。

冬季(12月~翌年3月頃)の積雪・凍結した地面や路面は、転倒する危険があります。

⛄降雪時には、十分注意してください。

 

 

 

 

終了しました。~立教大学×舞鶴引揚記念館 公開講演会~ 【極北の収容所ラーゲリより来た遺書を胸に】 -今を生きる人たちへ伝えたいこと-

 この度、立教大学キリスト教教育研究所が、映画「ラーゲリより愛を込めて」の主人公である山本幡男氏のご子息である山本顕一氏(立教大学名誉教授)が講師を務める公開講演会「極北の収容所ラーゲリより来た遺書を胸に-今を生きる人たちへ伝えたいこと-」を10月7日に開催することになりました。
 開催日の10月7日は「舞鶴引き揚げの日」。1945年のこの日に舞鶴市に引揚げ第一船が入港したことで定めています。講演会は、山本幡男氏も引き揚げてこられるはずであった本市(舞鶴引揚記念館)とオンラインで結び、舞鶴引揚記念館でも観覧いただけます。
<公開講演会>
極北の収容所ラーゲリより来た遺書を胸に
-今を生きる人たちへ伝えたいこと-
  • 講師:山本顕一 氏 立教大学名誉教授
  • 日時:10月7日(土) 15:00~17:00
  • 内容:2022年2月のロシアによるウクライナ侵略に端を発し、日本も中国による台湾有事の危険性を喧伝する「空気」が広まりつつある中、シベリア抑留戦死者の遺児である山本顕一先生が、幼少期より満州生活を経験しながら、戦争によって翻弄された家族の人生、そして父幡男氏の文字通り自らの人生を家族に託した「遺書」から何を感じ取られたのか。そして次の世代に何を伝えたいと考えておられるのか。山本幡男氏の長男の立場からみた戦争と平和を語っていただきます。
  • 開催場所:舞鶴引揚記念館
    ※ Zoomによるオンライン配信及び舞鶴引揚記念館と結ぶハイブリッド講演会
    ※ オンライン(Zoom)視聴:以下より申込ください。https://docs.google.com/…/1FAIpQLSfQ9eWoYDC0mw…/viewform
  • 定員:60名程度(参加費無料※・事前申込不要)
    ※ 当日は、終日入館無料となります。

引揚記念館 山本顕一氏公開講演会チラシ(PDF)

終了しました。「まいづるフェスタin丸の内」にて出張展示を行います!!

  • 場所:KITTE 地下1階 東京シティアイ パフォーマンスゾーン
    (東京都千代田区丸の内2-7-2)
  • 期間:10/16(月)~10/18(水)11時~19時(10/16のみ13時から)
  • 内容:白樺日誌など、ユネスコ世界記憶遺産登録資料の展示
  • その他:
    (試食・販売)焼き万願寺甘とう、紫ずきん、両丹茶、舞鶴かまぼこ
    (特産品販売)l万願寺甘とう、両丹茶、紫ずきん、特別栽培米「丹の国穂まれ」、万願寺みそ、舞鶴かまぼこ、へしこ、へしこ茶漬け、ソフト干物缶詰海自カレー、肉じゃが、いちじくジャム、ドライフルーツ、クッキー缶ほか

終了しました。令和5年度 第2回企画展 「労働と労働の合間に」の開催について

本展では、当館が所蔵する回想記録絵画において最も多い242点の作品を遺されたシベリア抑留体験者・吉田勇氏の作品を通して、厳しい抑留の様子をお伝えするとともに、過酷な環境下の中にも労働の合間には心休まる瞬間があったことを紹介します。

 

展示期間  令和5年9月2日(土)~ 令和5年11月5日(日)

 ※展示期間中の休館日:毎週水曜日

場  所  舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室

(企画展は無料。別途入館料が必要です)

展示内容

シベリア抑留では過酷な環境下においても、労働と労働の合間の休息時間、ソ連の人びととの交流など、そうした時には緊張感や不安感から解放され心休まる瞬間があったことはあまり知られていません。

どのような環境下においても人が生きる上で精神的な支えや安寧がとても大切であることが収蔵絵画を通じてお伝えできればと思います。

展示資料 

 【総点数 19点】

・素描  15点  ・油彩   3点  ・着彩   1点

 

  ❖  吉田 勇 氏 略歴  ❖

  大正12年(1923)12月 奈良県大和高田市生まれ

  昭和19年(1944)10月 現役入隊後、満洲へ渡る

  昭和20年(1945)終戦後、ウラジオストックの北約100㎞に位置する町

            ヴォロシーロフ(現 ウスリースク)などに抑留される

  昭和22年(1947)7月 英彦丸で舞鶴に帰還。復員(帰還)後は奈良県内

                                  米穀商や映画館経営などをおこなう

  昭和62年(1987)吉田勇氏より回想記録画5点を舞鶴市に寄贈

  平成12年(2000)6月14日 逝去 76歳

  平成25年(2013)5月20日 ご家族より回想記録画237点を寄贈

    『天幕張り』

制作 1988年     素描

ウラジオストックから帰国してもらうが、婦女子を先行させるとので、君たちはここで待機していてもらうということで、連れてこられたルイチキという大平原の真只中で仮の宿舎としての天幕はりを各分隊毎にすることになった。我々は、帰国までもうしばらくのことがと信じていたので分隊競いあって、天幕はりに従事したものであった。

昭和20年9月初旬

画集「一兵士のダモイへの道」より

『収容所見物のソ連人』

制作 1984年   素描

ウォロシロフ収容所の頃は作業より帰所し夕食までの短時間にソ連人によくタバコをせびりに行ったものである。中略〉そのごろのソ連人は満州より略奪してきた背広を着用しており、襟元を裏返しにすれば日本人名が見える。〈中略〉中には私らの眼から見れば余りにもトンチンカンな改装もあり笑ったものだ。

昭和21年5月頃

画集「一兵士のダモイへの道」より

『火打石』

制作 1984年  素描

ソ連労働者と一緒になり作業中の休憩のとき、ソ連人よりタバコを分けて貰った。火をつけるのはどうするかと見ていると原始的な火打石即ちロシア式ライターを巧みに使うのには感心した。あの時のマホルカの味は実にうまかった。

昭和22年5月頃

画集「一兵士のダモイへの道」より

チラシ表面
チラシ表面

チラシ表面PDF→こちら

チラシ裏面

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終了しました。令和5年度 第1回企画絵画展 「シベリア抑留画展~いろいろな抑留~」の開催

今回の企画絵画展「シベリア抑留画展~いろいろな抑留~」では、当館が収蔵するシベリア抑留体験者が描いた約1300点の一部を紹介します。回想記録画には、つらく苦しい抑留生活の中で、その様子をありのままに描写をするモノもあれば自身の抑留体験をユーモアを交えて表現するモノもあります。抑留体験者が抑留をいろいろな側面から捉えていたことがわかります。回想記録画をとおしてシベリア抑留の多面性を多くの方に知っていただければと思います。

🔷展示期間

令和5年4月22日(土)~ 令和5年8月27日(日)

※展示期間中の休館日:毎週水曜日(祝日の場合はその翌平日)

※開催期間を延長しました。

 (変更前)7月9日(日)まで ⇒ (変更後)8月27日(日)まで

🔷場所

舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です)

🔷主な展示資料

総点数 18点

・油彩画   5点

・水彩画 10点

・素描    2点

・複製    1点

 

『ラーゲリの夕餉』

鈴木 銀造 氏

『ラーゲリの演芸会』 (上段)

『日本からのハガキ』 (下段)

斉藤 邦雄 氏

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