日本人抑留者資料館長 ジャリル・スルタノフ館長が来訪されました

 

先日10月7日(日)

 

ウズベキスタンにある

日本人抑留者資料館の

ジャリル・スルタノフ館長とそのご家族の方々に

来日いただき、当館で交流会をいたしました。

 

 

 

第二次世界大戦後、約25.000人の日本人が

旧ソ連によって現在のウズベキスタンに移送され、

収容所で生活しながら建設工事などに従事しました。

 

首都タシケントにある代表的な建造物「ナヴォイ・バレエ劇場」

の建設にも、約500人の日本人抑留者がたずさわりました。

1966年、大地震がタシケントの街を襲い、

ほとんどの建築物が倒壊してしまいましたが、

ナヴォイ劇場は大きな被害を出さずに

避難所として多くの命を救いました。

 

 

それによりウズベキスタンの人々は、

日本人の勤勉さや逆境に負けない特性に対し、

今でも感謝や尊敬の念を抱いています。

 

 

 

スルタノフ館長は、

ウズベキスタンで日本人抑留者資料館を運営し

資料の収集に関しても自ら行っておられ、

当館への平成28年の来訪をきっかけに

舞鶴市が東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして、

ウズベキスタンのレスリング・柔道の事前合宿地に決定いたしました。

 

 

 

 

 

当館での交流会の様子

 

舞鶴市内全7中学校から代表生徒が参加しました。

地元 若浦中学校の代表生徒がメッセージを述べた後、

スルタノフ館長よりご挨拶がありました。

 

 

引き揚げ等に関する資料の交換の様子

 

ウズベキスタンで抑留された日本人が

ナヴォイ劇場建設に従事させられることとなった公文書や

抑留に関する絵画をいただき、

当館からは日本の引き揚げの様子がわかる資料を贈りました。

 

 

ウズベキスタンの民族舞踊の披露

 

 

スルタノフ館長のお孫様でいらっしゃる

モヒナボヌ・スルタノヴァさん、リソラット・スルタノヴァさんが

華麗に舞ってくださいました。

 

記念撮影の様子

 

 

スルタノフ館長が制作された

ドキュメンタリー映像「ひいらぎ」の上映

 

 

ジャリル・スルタノフ館長ほかご家族の皆様との交流会は

非常に有意義な時間となりました。

 

シベリア抑留という負の歴史が縁となり、

このような交流をきっかけに

平和への想いを世界へ未来へと繋いでゆくことは

とても重要なことであると考えています。

 

さらなる親睦を深める事ができました。

 

 

ありがとうございました。