英語版引揚紙芝居『シベリアからやって来たクロ』が完成

 舞鶴引揚記念館では収蔵資料のユネスコ世界記憶遺産登録を契機として、引き揚げ及びシベリア抑留の史実や平和の願いを国内外に広く発信するため、海外の関係都市との調査・交流や「ICOM(国際博物館会議)京都大会2019」関連事業などを通じて海外への発信にも積極的に取り組んでいます。

この度、海外発信の取り組みの一環として、京都府立東舞鶴高校(校長 塩尻徹)と連携し作成を進めてきた英語版引き揚げ紙芝居『シベリアからやって来たクロ』」が完成しました。ぜひ、ご覧くださいませ。

シベリアからやってきたクロ≫

  シベリアの収容所で日本人の抑留者が飼っていたメスの犬のことです。全身が黒かったためクロという名前がつけられました。とても人なつっこくて抑留者たちからはとても可愛がられていました。昭和31年(1956)12月24日早朝、シベリアからの最後の引揚船がナホトカ港を出発すると船を追いかけるように、流氷ただよう海へクロが飛び込みました。その後、船に乗せられ、シベリアで一緒に生活した仲間として日本へとやってきました

 

参加した東舞鶴高校生徒の視聴の様子