舞鶴引揚記念館「舞鶴引き揚げ給食」の提供について〜舞鶴市内小学校・中学校で10月2日から開始します〜

「舞鶴引き揚げ給食」の提供について

 引き揚げやシベリア抑留の史実と引き揚げに関わったまちの歴史を通して、平和に対する意識の高揚を図ることを目的に制定した「10月7日舞鶴引き揚げの日」の取り組みの1つとして、市内の全小学校・中学校で「舞鶴引き揚げ給食」を提供します。

舞鶴市では、毎年、小学校6年生の「ふるさと学習」で、引揚記念館への来館や学芸員の学校訪問などにより、引き揚げの歴史を知る取り組みを実施していますが、さらに幅広い学年に、食を通して引き揚げの史実に触れてもらう機会として、10月7日の「舞鶴引き揚げの日」を中心として、「舞鶴引き揚げ給食」を令和2年度から実施しています。

これからも平和な未来が続いていくように「舞鶴引き揚げ給食」を通して、平和の大切さを考えるきっかけになることを願っています。

■■■実施期間■■■

令和7年10月2日(木)〜16日(木)

※期間中各校1回実施

≪参考メニュー≫

昭和33年夕食メニュー

「飯、天ぷら(小鯵、馬鈴薯)、カレー汁、漬け物、茶」

※『舞鶴地方引揚援護局史』(引揚援護局昭和36年刊行)に記載

給食メニュー≫

「引き揚げ給食」特別メニューは★印のメニューです。

小学校(18校)

・麦ごはん又は白ごはん(日替わり)

★天ぷら(舞鶴水揚げのアジ)

★天ぷら(ジャガイモ)

★カレー汁

★きゅうり漬け

・牛乳

▲小学校メニュー(参考)

中学校(7校)

・白ごはん

★舞鶴水揚げのアジの唐揚げ

★カレー汁

★きゅうり漬け

・きんぴらごぼう

・みかん

・牛乳

▲中学校メニュー(参考)

■■■参考■■■

舞鶴引き揚げの日」制定について

■引揚関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録を契機にまちを挙げた次世代への継承などを趣旨として、市内20団体から市に対して記念日制定の要望をいただいたのがきっかけとなった。

「10月7日」について

■昭和20年10月7日、釜山から約2,100名を乗せた引き揚げ第一船「雲仙丸」が舞鶴港に入港した日。

※最終船は昭和33年9月7日、樺太の真岡から472名を乗せた「白山丸」。同年11月に、舞鶴引揚援護局も閉局。

 

「ロゴ」について
■全国公募し、最終は市民投票により平成31年3月に決定。
〜コンセプト〜
舞鶴の「マ」の字をモチーフに波と鶴をイメージしデザイン化。
「引揚船」と「語り部の鐘」を入れ印象深く表現。
いつまでも忘れないで語り継ぐ願いを込めた。

◯舞鶴引き揚げの日条例

平成30年10月5日

条例第42号

舞鶴市は、第二次世界大戦後の昭和20年10月7日に引揚船雲仙丸が入港してから、昭和33年に当時国内で唯一の引揚港となっていた舞鶴港に最後の引揚船が入港するまでの13年間にわたり、海外からの引揚者約66万人と遺骨約1万6千柱を市を挙げて迎え入れた歴史を有する。

市は、昭和63年に設置した舞鶴引揚記念館を中心として、引揚体験者や市民等と共に、引揚げ及びシベリア抑留の史実を継承するとともに、平和の尊さを国内外に発信し続け、平成27年には市が所有する引揚げ関連資料が、世界的に重要な記録物としてユネスコ世界記憶遺産に登録された。

このような歴史に鑑み、舞鶴市は、世界の恒久平和を念願し、この条例を制定する。

(目的)

第1条 この条例は、舞鶴引き揚げの日を定めることにより、引揚げ及びシベリア抑留の史実並びに博愛の精神をもって引揚者を迎え入れた舞鶴市の歴史を次世代へ継承するとともに、平和に対する意識の高揚を図ることを目的とする。

(舞鶴引き揚げの日)

第2条 舞鶴引き揚げの日は、10月7日とする。

(市の責務)

第3条 市は、舞鶴引き揚げの日を中心に、市民との協働の下、第1条の目的のために必要な取組を行うものとする。

附 則

この条例は、公布の日から施行する。