舞鶴引揚記念館では、令和7年度第3回の企画展「世界記憶遺産登録10周年特別展Ⅱ」を下記の日程で開催しますのでお知らせいたします。
今年は平成27年(2015)に当館が収蔵する資料の中から570点がユネスコ世界記憶遺産に登録されて10年の節目を迎えます。登録10年の節目に際して、当館が収蔵する記憶遺産登録絵画の展示をおこないます。
◆展示期間
令和7年10月11日(土)~令和8年1月18日(日)
※展示期間中の休館日:毎週水曜日、12月29日~1月1日
◆場 所
舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室(企画展は無料。別途入館料が必要です)
◆展示資料
・木内信夫画24点、羽根田光雄画36点、安田清一画1点
※10月7日(火)~12日(日)に舞鶴市総合文化会館で開催する「シベリア抑留・引き揚げ画展」では、木内信夫氏16点、羽根田光雄氏15点、安田清一氏1点(いづれも複製)を展示予定です。
【作者:木内信夫氏について】
・大正12年(1923)11月東京生まれ。終戦後にウクライナのスラビャンスクに 抑留される。
・昭和23年(1948)7月、恵山丸で舞鶴に帰還。
・令和3年(2021)4月24日逝去 97歳
シベリアから帰還直後の昭和24年(1949)ごろに自身の抑留体験を描く。労働などの苦しい場面だけでなく、ウクライナの人々との交流の様子など多面的に体験を描いている。今回の展示では40点ある内の24点を展示。
「わが青春の浪漫抄」
【作者:羽根田光雄氏について】
・明治43年(1910)宮城県生まれ
・昭和20年(1945)終戦後ウォロシーロフに抑留される
・昭和22年(1947)舞鶴に帰還 没年不詳
昭和55年(1980)ごろから翌年にかけて自身の抑留体験を説明書きを入れて描いた。記録性が高いことが評価された。今回の展示では50点のうち36点を展示
徹夜の埋葬
【作者:安田清一氏について】
・大正11年(1922)東京生まれ
・昭和20年(1945)終戦後、チェレンホーボ(チェレンホワ)などに抑留される
・昭和24年(1949)舞鶴に帰還
・平成31年(2019)4月逝去 97歳
抑留中の昭和22年(1947)ごろにソ連軍からイルクーツクのメーデーの様子を描いてくるよう命令され、その際に渡された2冊のスケッチブックのうち1冊をもらい受け収容所や町の様子を描いた。唯一、抑留中に描かれた記録画。
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