令和4年度第1回企画絵画展「抑留者が見たシベリア」について

今回の企画絵画展「抑留者が見たシベリア」では、つらく苦しい抑留生活の中で、抑留者の心を癒した景色や現地の人々との交流を描いた数少ない絵画の展示をおこないます。当館が収蔵するシベリア抑留体験者が描いた約1300点の回想記録画の中には、つらく苦しい体験の絵画が多くありますが、シベリアの美しい自然や街並み、人々の交流を通して、多面的な引き揚げやシベリア抑留について感じていただければと思います。

 

 

🔷展示期間

令和4年4月23日(土)~ 令和4年7月10日(日)

※展示期間中の休館日:5月19日(木)、6月16日(木)

展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です)

🔷主な展示資料

 総点数 33点

・油彩画 21点

・水彩画 11点

・抑留中に使用された絵具セット1点

親切なロシアマダム
羽田 光雄氏 画

ソ連女性はよく働く
吉田 勇氏 画

カラングイ鉱山マーシャル
八巻 行氏 画

🔷スケッチブック(ユネスコ世界記憶遺産登録資料)

イルクーツクで開催されるメーデーの様子を描くようソ連軍から命令された安田清一氏が、ソ連軍から渡されたスケッチブック2冊のうちの一つを絵具とともにもらい受け、抑留中の労働や収容所の様子を描いて奇跡的に日本に持ち帰ったもの。当館収蔵の絵画1300点の中で唯一、抑留中に描かれた貴重な資料。

※資料保存の観点からスケッチブックの実物は4月29日(祝)~5月8日(日)のみ特別展示します。そのほかの期間はレプリカの展示となります。

 

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