戦後、13年間に渡り66万人もの引揚者を温かくお迎えした「引き揚げのまち」舞鶴市では、戦後79年が経ち、薄れゆく海外引揚事業という史実と再び繰り返してはならない戦争の悲惨さを後世に語りつぎ、平和への願いを発信する機会として、引き揚げ第1船入港日である10月7日を「舞鶴引き揚げの日」と制定しました。
10月12日(土)には、引揚記念公園及び舞鶴引揚記念館において、平和祈念式典をはじめとする各種行事を下記のとおり開催いたします。当日を一日無料開放とします。
◆平和祈念式典◆
開催日時 令和6年10月12日(土) 14時から
開催場所 引揚記念公園 (舞鶴市字平)
主 催 舞鶴市
協 力 舞鶴文化協会、舞鶴・引揚語りの会
内 容 【式典】 14時~
- 興安丸時鐘点打
- 黙とう
- 式辞
- 献茶(舞鶴文化協会 茶道連盟)
- 献花(舞鶴文化協会 華道連盟)
- 平和へのメッセージ
(来賓、若浦中学校生徒会代表、大浦・朝来小学校児童会代表)
合唱 舞鶴子どもコーラス 故郷ほか
◆関連イベント◆
★当時の食の体験
時間:13時~15時 ※なくなり次第終了
内容:コーリャンがゆ、ふかしいものふるまい
協力:「舞鶴・引揚語りの会」
★呈茶
時間:13時30分~15時
内容:先着100名様に抹茶のふるまい
協力:舞鶴茶道連盟
★舞鶴工業高等専門学校生による実践発表
~最新のAI技術で体験者の声を未来に届ける~
間近に始まる「体験者なき戦後」において、貴重な証言動画を活用して、双方向により若い世代に理解と関心を深めてもらいたいという引揚記念館から提案したのをきっかけに、舞鶴工業高等専門学校電気情報工学科の学生で取り組まれ、シベリア抑留者の証言動画に対し、音声で質問すると証言動画の中の体験者が字幕付きの音声で受け答えをするプログラムを開発されました。下記の日程にて、高専生による実践発表を行います。
また、学生語り部と「語り」や「技術」で史実を継承する取り組みについて、それぞれの思いなどのミニトークも予定します
日時 令和6年10月12日(土)式典終了後 15時15分ごろから
場所 舞鶴引揚記念館 セミナールーム
協力 舞鶴工業高等専門学校
発表者 舞鶴工業高等専門学校電気情報工学科 学生
内容(予定)
・プログラムや経緯について説明
・デモンストレーション
・会場からの質問など
・学生語り部とのミニトーク
「若い世代による継承について」
🔷【募集】ポスター掲示で認知度アップ応援のお願い 🔷
認知度向上のためのポスター掲示にご協いただける個人や団体、事業所等を募集します。
掲出期間:期限はありません。
掲出場所:多くの目に触れる店舗や自宅前、また従業員への周知を対象とした事業所などを想定しています
対象:掲出していただける個人、団体、事業所など
※ご協力の意思があれば市内に限りません
連絡先:舞鶴引揚記念館へ電話☎0773-68-0836
または メール:hikiage@city.maizuru.lg.jpで
「舞鶴引き揚げの日」の制定について
引揚関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録を契機にまちを挙げた次世代への継承などを趣旨として、市内20団体から市に対して記念日制定の要望をいただいたのがきっかけとなりました。
10月7日について
昭和20年10月7日、釜山から乗船者 約2100名を乗せた引き揚げ第一船「雲仙丸」が舞鶴港に入港した日であります。
※最終船は昭和33年9月7日、樺太の真岡から乗船者472名を乗せた「白山丸」。同年11月に、舞鶴引揚援護局も閉局。
ロゴについて
【コンセプト】
舞鶴の「マ」の字をモチーフに波と鶴をイメージしデザイン化。「引揚船」と「語り部の鐘」を入れ印象深く表現。いつまでも忘れないで語り継ぐ願いを込めています。
A2サイズ(420×594)